SHISEIDO THE TABLESでは、季節ごとに本とグッズのセレクトをしています。
今日はSHISEIDO THE TABLESの本棚から、おすすめの一冊をご紹介します。

■「江戸博物文庫 花草の巻 ―――四季を彩る」「江戸博物文庫 菜樹の巻―――恵みの稔り」工作舎（著・編集）

日本には好奇心と美意識、アートとサイエンスが一体となっていた幸福な時代があった。――
江戸の博物図譜から美しい植物や鳥、魚を、ほぼ1点1ページ、オールカラーで紹介する小さなビジュアルブック「江戸博物文庫」シリーズ。

「花草の巻」は、種類豊富な自然物をテーマに、におやかな草花の図版180点ほどをオールカラーで収載。俗名の由来や開花時期、薬草として用いられる際の効用などを紹介するテキストとともに、華やかでいてどこか儚げな日本の美がたち現れます。
「菜樹の巻」は、江戸期植物図鑑の最高傑作『本草図譜』より、野菜・果物からキノコ、松竹梅まで約180種を紹介。「食べられる」植物の傑作図集。江戸は盛んに新しい農業用植物が導入された時代でもあり、その一部は救荒食物としても用いられましたが、その一方で人々の「食」をめぐる好奇心を、大いに刺激したようでもあります。

新書サイズの上製本という、愛らしい造本も魅力のシリーズです。

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「江戸博物文庫 花草の巻 ―――四季を彩る」
「江戸博物文庫 菜樹の巻―――恵みの稔り」
工作舎（著・編集）　各1,760円（税込）
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